アレクサンダー・テクニーク

このページでは、アレクサンダー・テクニークについて、後半に筆者(伊藤緑)とアレクサンダーテクニークについて説明していきます。

アレクサンダー・テクニークは、身体の使い方に関するアプローチであり、演奏者にとって特に役立つとされています。 具体的には、演奏者や音楽家は、楽器を演奏する際に身体を自由かつ効果的に動かす必要があるため、演奏者や音楽家が身体の使い方を見直し、身体的な動きを自由にし、プレーヤーのバランスを取り戻すための方法として広く用いられています。

痛み、身体的な不調やを抱える人、ストレスや不安を抱える人、スポーツ選手やダンサー、声楽家、俳優など、身体を多く使う職業や趣味を持つ人々にも役立つとされています。アレクサンダー・テクニークは、身体と心のバランスを整え、より効率的かつ自由な動きを可能にすることで、より良いパフォーマンスや生活を実現するためのツールとして注目されています。

創始者 F.M.アレクサンダー

アレクサンダーテクニークの創始者は、フレデリック・マサイアス・アレクサンダーといい、1869年生まれのオーストラリア出身で職業は舞台俳優でした。

あるとき、彼は舞台に上がると声が出にくくなることに気が付き、回数を重ねるたびにどんどん悪くなっていきました。「声が枯れて台詞がいえない」と悩み、病院へ診察にいきますが、医者には喉にはこれといった異常はなく、治療することはないと断られてしまいます。喉の使いすぎならば「休むこと」が必要だといいました。しかし、F.M.アレクサンダー氏は医者の言うとおりに休んだとしても、再び舞台に上がると声がかすれてしまうし、一向に良くならなかったのです。

普段の日常の会話では声は枯れない。でも舞台に上がって声が枯れてしまう。喉の使いすぎなら「休むこと」を薦められたということは、自分が舞台に上がったときの「自分の使い方」に問題があるのではないか?と考えるようになったのです。

私の体験

私自身(伊藤緑)も、演奏の悩みからアレクサンダーテクニークに出会いました。

管楽器を演奏するのには自分の呼吸のコントロールが必要となりますが、
・ブレスコントロールはもっと具体的にどのようにやるものなのか?
・アンブシュアを作る時の、口の動きをもっと具体的に知りたい。
・サクソフォンをストラップにぶら下げた時の姿勢がぎこちなく感じてしまう。
・長時間の練習に手や腕の疲労がおさまらない。
というように、自分では普段どおりにやっているつもりでも、演奏をすることとどんどん噛み合わなくなっていき、とても演奏が難しくつらくなってしまったことがありました。

また、個人的なことではありますが、バセドウ病を発症してから手や首に震えが出るようになって、うまく演奏をすることもできなくなっていったのです。

アレクサンダーテクニークのレッスンでは、自分自身がそのことを「どのようにやっているのか?」ということを時間をかけて考えられ、実際の演奏動作など「どのように変えることができるのか?」ということを学ぶことができ、とても意味があると思いました。

また、緊張などの精神的なことは、性格によるものなのかと我慢していたことも沢山ありましたが、自分の緊張がどこからきているのか?身体の反応からどう解決に導いていくことができるのか?そのようなこともたくさん学ぶことができたのです。

バセドウ病の震えの悩みから演奏のスランプを長く経験し、過去の膝の手術による痛み、肩こり偏頭痛と、演奏の課題となってしまう個人的な悩みやだけでなく、我慢をして過ごしていたような慢性的な痛みについてもアレクサンダー・テクニークで乗り越えてくることができました。


このように学んできたアレクサンダー・テクニークと体験をみなさんに共有できたらと活動しています。

アレクサンダー・テクニークを学んだ人たち

ポール・ニューマン(アカデミー主演男優賞 受賞俳優)
ポール・マッカトニー(ミュージシャン)
キアヌ・リーブス(俳優)
スティング (ミュージシャン)
ニコラス・ティンバーゲン(ノーベル医学生理学賞受賞 動物行動学者)
鈴木重子 (日本ジャズヴォーカル大賞・新人賞 歌手)
ロビン・ウィリアムズ(アカデミー助演男優賞受賞 俳優)
ジョージ・バーナード・ショウ (ノーベル文学賞,アカデミー脚本賞受賞 劇作家)

アレクサンダー・テクニークを取り入れている学校

ジュリアード音楽院
ニューヨーク・アクターズ・スタジオ
ワシントン大学
英国王立演劇アカデミー
ロンドン音楽演劇学院
オーストラリア国立演劇学院
など

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